Vol.11 春人 『”記録”への意識』
お酒の飲めないホストは多くいるが、その中で記録を作っていけるホストは少ない。
「目立ちたいなと思って」彼はそう笑いながら、記録を為し得た理由を語る。
春人:僕、お酒が飲めないんですよ。
それで1000万売るってキツイのかなと思ってたし、目指したこともなかったんです。
でも3度目のバースデーだったし、今回は1000万を目標にしていました。
うちのお店はヘルプが強いので、そういう力を借りつつ、自分のお客様にも支えられて達成することができましたね。
春人:記録を持ってなかったんです。
売上1000万にしろ指名100本にしろ、何かしらの。
しかも僕、そんなに目立たないので(笑)。
ARTがオープンして幹部になってから、もうちょっと目立ちたいなとか、背中見せたいなっていう思いもあって、肩書きというか、記録を持ちたいなと。
春人:うーん、今まではそうですね。
でも、今の自分なら1000万超えられるっていう自信があったし、締日前にもう超えてるなっていうのも分かってました。
春人:はい。どっちかっていったら、指名本数の方が大変だった気がします。
100本超えるには日数的に1日4本いかないといけないんですよ。
それでやっと1日のノルマ達成、みたいな。少なかったら次の日プラスしないといけないとか、毎日計算してました。
最初はちょっと大変かなって思いましたけど、後半は気持ち的にも余裕がありましたね。
春人:達成感がありましたね、やっぱり。
でも喜びつつ、シラフだから冷静なんですよ(笑)。
春人:そうですね。
でも、だからこそ人よりも努力しないとなっていう意識があるし、飲めなくても1000万売れるんだぞ、指名100本超えられるんだぞっていうのが、自分の自信になりました。
春人:1年目はとにかく皆ぶっ通しで頑張ってたので、ここらで一回疲れちゃうのかなと思うんです。
でも2年目からこそ大事だし、やる気のある子が多いので、僕も個人の目標だけじゃなくて、店舗売上も昨年を超えていかないとなっていうのは感じてます。
昨年はグループ3位だったので。
春人:下の子たちの仲の良さや、フランクな感じで接し合える雰囲気がお店としてまとまっているから、皆でひとつの目標を達成しようっていうときに強いです。
僕も幹部として、従業員から頼られるようなポジションでいたいと思いますね。
春人:2016年は、全部初めてだったので。記録を作るとか、幹部になるとか、チームを持つとか、下の子の面倒見るとか。
そういうことを含めて感覚的にも考え方も、一回りぐらいは成長できたのかなって思います。
最初はしんどかったですけど、今はいろいろ経験が積めてきて、下の子に教えるときも「こんなこと言うんだったら自分も頑張らないといけない」って、上手くモチベーションにできるようになりましたね。
春人:年間ナンバーですね。
正直、意識したことないんですよ。店舗のナンバーは意識するんですけど、グループとしては、あんまり。2016年は指名だけ8位だったんですけど、周りの数字を見て、もうちょっと自分も頑張れたよなって思って。
それに、ARTから年間ナンバーが一人も出なかったんです。
だから、今年はグループのトップ10入りを目指したいです。